理論化できないことは 物語らなければならない
ウンベルト・エーコ
ことばは意味であり記号であり、
いつもなにかの代替としてある。
そのものや、そこに在るもの、
存在自体はことばに代えられない。
けれど、
まざりあう記憶やかさなりあう時間を
浮かび上らせることができるのは、
ことばが物語りを可能にするから。
*
─読み終わった小説を言葉によって説明しようとしても、それはもう全然その小説じゃない─
(保坂和志『言葉の外へ』河出文庫 p.4)
*出典 ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』より
※NHK「100分de名著」で紹介され、メモに残しておいた言葉です。
『薔薇の名前』カバー袖に書かれた惹句ということはわかりましたが、
東京創元社(河島英昭訳)から出ている本には見当たりませんでした。
原文も掲載したいのでわかりましたらこちらに載せたいと思います。